国立の旭川医科大学(北海道旭川市)の吉田晃敏学長が3日付で辞任した。吉田氏をめぐっては、不適切支出やパワーハラスメントなどの問題行為が指摘され、学長選考会議が昨年6月、文部科学相に解任を申し出た。だが直前に辞表を出した吉田氏は問題を否定。「学長不在」が続くなか、新体制への移行を優先した大学側が2月末に解任申し出を取り下げ、辞任が決まった。会見した大学側は「解任すべきだという考えは変わらない。取り下げは断腸の思い」とした。学内外からは容認の一方、批判の声も上がる。(井上潜、本田大次郎)
国立大学長の任免権限は文科相にある。旭川医大の学長選考会議が2月25日に解任申し出を取り下げたため、3月3日付での吉田氏の学長辞任が決まった。これを受け、学長選考会議は3日夜に学内で会見した。
会見には、議長の奥村利勝教授と委員の川辺淳一教授が出席した。
文科省は昨年6月の選考会議…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル